Beta 2ストモデル(Techno、Rev-3、Evo2T)のクラッチ調整方法。
この調整はクラッチディスクの機械的な遊びを調整するものであり、マスターシリンダー、スレーブシリンダー等の油圧系統の調整とは異なるものです。
クラッチディスクの磨耗時及び新品交換時等のディスクの厚みが変化したときに行う調整です。
・マシンの使用に伴い、フリクションディスクの磨耗が進行すると、ディスク、プレート合計の厚みが少なくなり、プレッシャープレートの待機位置が低くなることにより、リフ -ターとの隙間が小さくなります。
この傾向が進行していくと、プレッシャープレートがリフターに常に押し上げられている状態となり、圧着力が不足することによる、クラッチつながり不良が発生します。
・フリクションディスクを新しいものに交換した場合、ディスク、プレート合計の厚みが大きくなり、プレッシャープレートの待機位置が高くなることにより、リフターとの隙間 -が大きくなります。
この為クラッチレバーを握ってもリフターストローク量の多くを隙間を埋める為に使ってしまい、十分にプレッシャープレートが移動せず、クラッチの切れ不良が発生します。
隙間のメーカー推奨値は 0.4ミリ~0..6ミリ ですがメカニズムの特性上、必要且つ最小限の隙間が理想的です。
Betamotor Japanでは最小値 0.2ミリ に近づけるセッティングを推奨します(実際の手順や目視での隙間量は動画をご覧ください)
※隙間 0.2ミリ のセッティングを行うと、頻繁な確認、調整が必要です。
※Beta Techno、Rev-3、Evo2Tのクラッチが対象です。
※4サイクルモデルにつきましては、自動調整の仕組みがありますので、この調整作業は不要です。
BETA motor Japan (ベータモーター ジャパン)